爪掻本つづれ織

ひとつひとつ人の爪先で織り込んでゆく細やかな手作業から生まれる「爪掻本つづれ帯」
1本の帯が出来るまでに費やされる時間には、創り手の技に対する情熱が込められています。

織り方の特長

全工程を手織りで織ります。

一般的な機械織の織物は、織巾いっぱいに緯(ヌキ・ヨコ)糸を通して柄を織っていきます。 しかし、爪掻本つづれ織は、強く張った経(タテ)糸の下に左右逆に描いた実物大の下絵(図案)を置き、 その文様の通りに色の接点ごとにヨコ糸を折り返して、その都度爪で掻き寄せながら模様を織り上げていきます。
動力機械を一切使用しないため、文様が精緻な部分では、1日に数センチ四方しか織ることが出来ず、織人には熟達した技のみでなく、根気も必要とされます。

爪で織る爪で織る

 

平織が変化したもので、文様を表現するために多彩な緯(よこ)糸を必要な部分だけ織り込んでいきます。

模様部分は、色が変わる二色の境界でそれぞれ折り返して織るため、経(たて)糸に沿って"すき間"が出来ます。
これを「ハツリ目」と言い、爪掻つづれ織の大きな特徴です。

その手法は、ノコギリ形に研いだ織人自身の「爪」や櫛形をした「筋立て」と呼ばれる道具で下絵を写しながら織ります。

ハツリ目

 

  • ノコギリ型に磨いた爪

    ノコギリ型に磨いた爪

  • 筋立て(櫛)で織る

    筋立て(櫛)で織る

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